



「つけ麺は一見に如かず」には、開店以来、頑なに守り続けているひとつの約束事があります。それは、納得のいく濃度のスープが完成しなかった日は、たとえ営業日であってもお店を休ませていただくということです。お客様には多大なご迷惑をおかけすることになりますが、これだけはどうしても譲れない私たちの矜持です。
当店のスープは、げんこつ、背骨、頭骨、豚足といった豚のあらゆる部位に加え、丸鶏やぼんじりなどを20時間以上かけてじっくりと炊き上げることで生まれます。そこにメジカ、ウルメ、サバ、アゴといった魚介の旨味を幾重にも重ね、圧倒的な濃度となめらかな舌触りを追求しています。しかし、同じ食材を同じ分量で仕込んでも、その日の気温や湿度、あるいは食材自体のコンディションによって、スープの表情は繊細に変化します。
私たちは、単に「お腹を満たすもの」を作っているのではなく、一見の価値がある「最高の逸品」をお届けしたいと考えています。基準を下回るスープを提供することは、お客様の期待を裏切るだけでなく、店名に込めた覚悟を捨てることと同義です。
わざわざ足を運んでくださった皆様に、本当に旨いダシだけを味わっていただきたい。その一心で、今日も厨房で命懸けの仕込みを続けています。この頑固なまでのこだわりが詰まった一杯を、ぜひ一度その舌で確かめてみてください。
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